中国漢方としても使われる民間薬。

By okinawaharb, 2015年10月30日

クコ
中国の薬物書の古典である「神農本草経」には「クコを久しく服すると筋骨をしっかりとさせ、身を軽くして老いない」とあるように、日本でも平安時代から漢方や民間薬で繁用されてきた重要な薬草の一つで古くから用いられています。

[薬草活用メモ]
葉は夏に採取して干乾しにしたものを用いますが、夏のクコ葉は虫害で完全なものが少ないので、春から秋の間に適時完全な葉を採取して干乾しにして使用します。
葉だけではなく、茎も使用でき「枸杞葉(クコヨウ)」といわれています。果実と根皮は秋に採取し、果実は果柄を取り除いて乾燥させると表面にしわがでてきます。これが生薬で「枸杞子(クコシ)」と呼ばれているもので、根皮を乾燥させたものを「地骨皮(じこつび)」といいます。

[有効成分]
葉にはベタイン、β-シトステロールなどを含んでいます。果実の主成分はフィサリエン、カロチン、ビタミンB1、ビタミンB12、ビタミンCなどです。根の主成分はシンナミン酸、プリシン酸などです。

学 名:Lycium chinense
ナス科/クコ属
草 丈:2m
花 期:7~9月
薬 効:滋養強壮、せき・たん、糖尿病、糖尿病合併症、高血圧症、疲労回復、解熱、利尿、抗動脈硬化、抗脂肪肝、目の疲れ
分布生育場所:日本全国の野原、比較的明るい場所に群生

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