眠りを誘う不思議な花。

By okinawaharb, 2015年10月14日

秋の忘れ草(クワンソウ)

沖縄の青空に映える、綺麗なオレンジ色の花は食べることができ、蕾、葉、根などはおひたしや味噌汁などにも利用され、全ての部分を使う事ができます。沖縄の方言では「クワン草」、中国では「萱草(カンゾウ)」と呼ばれています。

有用成分はオキシピナタニンが豊富に含まれており、睡眠調整活性成分としての効果が研究されています。根にはアミノ酸であるリジンやトリテルペンなどが含まれています。花にはヒドロキシグルタミン酸、βシトステロールという成分が含まれています。

[薬草活用メモ]
葉:一般的には根に近い白い部分をおひたしにしたり、汁の具にしたりして食べます。加熱は必須ですが、熱を通しても「シャキシャキ」とした触感が残り、クセが無く、ほんのり甘みがあって美味しい野菜です。
花:花全体をおひたしや天ぷらにして食べられます(花粉などは取除く)。加熱しても色が鮮やかで、独特の歯触りが楽しめます。
蕾(つぼみ):中華料理では「金針菜(キンシンサイ)」という食材としてポピュラーに扱われています。料理のアクセントになるシャキシャキ感が魅力です。

[睡眠効果について]
不眠症などに効果があると言われているのは沖縄だけとされていますが、琉球大学のマウスを使った実験では睡眠時間が長くなることが確認されており、今も研究が続けられている不思議な野草です。

学 名:Hemerocallis julva var. sempervirens
多年草・ユリ科ワスレグサ属
別 名:秋の忘れ草
草 丈:50~80cm
花 期:9~11月
薬 効:不眠症、興奮、いらいら、補血剤、強壮剤、黄疸、乳がん
分布生育場所:九州南部および南西諸島に自生

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